子連れ自由旅行のすすめ

パック旅行で何度か海外へは行ったことがあるけれど、自分で飛行機のチケットを取ったりホテルを決めたりするなんて、とちょっとしり込みしてしまいそうな方に台湾はお勧めです。自由旅行には、自分で自分のことを決める、という行動の基本があります。パック旅行に物足りなさを感じるようになった方へ。台湾自由旅行の体験記です。

 

     ●飛行機代は往復4万円。その他に緊急手配手数料2100円(税込み)が必要でした。

空港や航空会社で普通に買うのが正規航空券、名古屋から台北まで往復11万円位。そして、航空会社が閑散期や早期予約などに通常より安く設定したのがゾーンPEXなどの正規割引航空券。いずれも払い戻しや便の変更などが可能です。それに対し、私たちがもっぱら利用するのが旅行代理店などで購入する「格安航空券」。団体旅行用のチケットをばらしたり、空席で飛ぶよりいい、と航空会社が閑散期に放出した安いチケットを旅行代理店を通して購入する仕組みです。季節や航空会社によって価格もまちまち、たまにアメリカ西海岸2万円などというとんでもないものも放出されることもあるけれど、今の時期a) だとだいたい、名古屋―台北で4万円くらいです。格安航空券だと払い戻しや出発日などの変更がきかないのですが、格安航空券だからって待遇が違うわけではありません。

今回私たちは台湾旅行を思い立ったのが1月3日。この日のうちにインターネットで各社の料金を調べb)、旅行代理店の仕事始めの4日に電話で予約、ファックスで確認書を送ってもらい、銀行で支払いをすまし、5日の飛行機にめでたく乗ることができましたc)。インターネットですべてわかる、便利な時代になりました。また、「AB-ROAD」や「格安旅行券ガイド」などの本で調べることもできます。本屋さんに行けば手に入ります。

 

● 荷物を用意していざ空港へ。

台湾は初めてだったけど、アフリカに行くわけでもシベリアへ行くわけでも無かったので荷物は国内旅行より身軽でした。ビザはいらないので必要なのはパスポートと現金、航空券だけd)。 足りないものは買い足せばいいわけです。また、初めてで短い旅行なのでガイドブックは多めに持っていきました。

台湾はほんとうに近く、朝ゆっくりと朝食を取ってから出発。名古屋空港のそばで駐車場を見つけe) 空港へ。空港の中で旅行保険に加入し、現金をトラベラーズチェック(T/C)に換えるf)。 飛行機の中では機内食を食べ、子どもたちは与えられたおもちゃをいじっているうちに着いてしまいました。

 

● 空港から台北へはリムジンバスで、市内の足はもっぱらMRT(メトロ)とタクシー

中正国際空港は台北市内から1時間ほど離れています。空港で降り立って宿を探し電話、g) h) 銀行で両替i) したあとリムジンバスで台北市内へ。市内まで大人110元。子どもは半額でした。j)

市内での足は、ここ数年で一気に充実したというMRT(メトロ)!地下鉄だったり、モノレールだったり、高架市内線だったりして20〜50元くらいで市内たいていのところへいけました。また、後半になって今回よく利用したのが、タクシー。日本でもめったに利用しないタクシー。高いだろうと、はじめはあまり使わなかったのだけど、初乗り70元でかなり走る。4人で乗れば安いと思いました。

物価は日本の8割といわれる台湾だけど、食事や交通機関など市民生活の基本となる部分はずいぶん安い。つつましい暮らしをすれば、ずいぶんすごしやすいのでしょう。

 

     ●一通り体験した台湾の宿事情k)

1泊目は空港で予約した一部屋500元、長期旅行者が投宿するゲストハウスに泊まりました。ちいさな部屋に簡素なベッドと机といすだけの部屋です。シャワーもトイレも共同です。昔はずっとこういったところばかりを歩いてきたのですが、家族のクレームにより次の日は郊外にある温泉ホテルへ。温泉街にある大きな温泉ホテル(その名も熱海ホテル)ツインベッド2つとトイレ/バスで一部屋2300元でした。台湾では日本の統治時代に開発された温泉街が各地にあり、中には日本庭園に露天風呂、畳と浴衣といった、食事以外日本と代わらない宿もあるそうです。熱海ホテルは日本の温泉ホテルそのものの雰囲気でした。平日でしたので、予約せず宿へ直接行ってみましたが、すぐに部屋へ通してくれました。

熱海ホテルには2泊して、最後の日は“たま”の誕生日ということで、台湾で最高級の5梅クラス、世界唯一の中国宮廷様式の圓山大飯店に宿泊しました。1泊4800元(おまけに税金10%もつく)と大奮発。2つのカフェと6つのレストラン、各種ホールにプール、ビリアード、フィットネスクラブや理美容室などなんでも入っているようなところで、スタッフもスマートです。このクラスになると宿泊費もレストランも支払いはクレジットカードが一般的、国外で初めてクレジットカードを使いました。

一般的に宿泊費は日本より安いです。もちろん、タイやインドみたいなわけにはいきませんが、国内旅行するより同じランクで台湾はずっとリーズナブルのような気がしました。l)




★次第にグレードアップする宿事情

 

● メニューはちんぷんかんぷん。料理は大皿に載ってm)

中国全土から共産党の弾圧を逃れやってきた人がいる台湾。台湾料理のほかに北京・上海・広東・四川・楊州など中国全土の料理が味わえる。チャーハン・ラーメン・餃子などといっても各地域でそれぞれに味も違うのです。ほかにも薬膳や精進料理をベースにした素菜(ベジタリアン)料理や茶料理など、最近では西洋料理や日本料理なども一般的になって、なんでもあるのが台湾。食に貪欲なお国柄、いろんな食べものを味わえる台湾旅行はグルメ旅行に最適です。注意しなければいけないのは、焼きそばでもお粥でも、大皿や大鍋で出てきて、取り分けて食べること。一人前の小さな器に入っているのは小吃、飲茶などではこちらが一般的です。

メニューは漢字ですがなかなか難しい漢字が多く、あまりわかりませんでした。それでも人に言わせれば基本がわかれば理解可能だとか。

料理によってはアニス・八角・五香粉などで香りをつけているものや香草(私は大好き)などが乗っているものもあるので、食べられない人はご注意。

果物は季節によっていろいろありますが、バナナ・オレンジ・マンゴスチンなどが今回は目に付きました。




★士淋市場・しじみ料理・あこがれの大根餅

● 言葉はむずかしい。筆談が唯一の手段のときも

空港やホテルはともかく、町ではほとんど英語が通じませんでした。日本と同じ程度です。60以上の年配の方たちは日本語を話す人が多いのですが、若い人たちは通じません。また日本語は日本統治時代の負の遺産。できるだけ使いたくないと思っていましたが、かといって中国語はほとんどわからないので、彼らとの会話はほとんど筆談でした。それでも注意!「手紙」がトイレットペーパーだったり、日本語の漢字と中国語の漢字は別の意味の場合もあります。「大丈夫」はマッチョマンだし、「有難う」と書けば何か問題でも?と聞かれそうです。また簡略字体を使わない台湾では一生書けそうもない難しい漢字も出てきます。そんなわけでときどきトラブルがありましたが、まあ、旅を続けるのに支障があるほどではありません。ちょっとした間違いは旅のスパイス。笑い話の種に必要なものだと思います。



「にんたま」は台湾でも人気!「水の果汁」地下鉄の広告。
という字は台湾でも市民権を得ている。

    ●台湾からインターネットに接続n)

 今回、台湾のホテルから、てくてくのホームページの掲示板に書き込みをしました。台湾ではインターネットの普及率は日本以上だといわれ、町の中でもパソコンショップがたくさんありました。ただし、台湾で使っている言語コードはBIG5といって日本とは別のもの。一般に日本語ソフトは入っていないので注意。漢字だけで書いてメールを送っても日本語コードでは文字化けしてしまいます。今回は携帯用のパソコンを持っていき、地元プロバイダー経由でニフティ-に繋ぎました。ローミングサービスといって市内電話代のほかに1分間20円を二フティーに支払うことになりますが、日本へ国際電話で繋ぐよりずっと安価でした。

 

 ● 治安がいいのは罰金のせい?

治安はいい、といわれている台湾ですが、世界中どこへ行っても旅行者はねらわれやすいもの、注意。台湾では自動車での交通違反もすべて罰金(点数はつかない)、脱税などの犯罪を犯しても罰金、おまけに優良納税者には報奨金がでるそうです。モラルは罰金と報奨金で守られる、そんな話しを聞きました。お人好しでもてなし好き、お金に価値を置きながらいざというときは豪気に使う。目上を敬い、家族や親類の結束が固い反面、他人のものは大切にしない。親日的で日本のことに詳しい。

一面的ではあると思うし、日本人といっしょでほんとうにいろんな人がいると思います。それを発見するのが旅の面白さでしょう。それでもメンタル的にも顔つきも似た隣人台湾の人たちをもっと理解したいと思います。

2000.1.17  しう


脚注

a) 1月4日〜31日。1月も3が日を過ぎると、格安航空券の価格も半分くらいになる。2月にはいると台湾行きの便は旧正月のため高くなる。地域によって格安期は違う。正月・ゴールデンウィークなどは、正規割引券のほうが安いこともある。

b) 「格安航空券」と検索すればいくつも出てきます。中には各社の料金を比較できるようなホームページもあって重宝。そのまま空席情報を手に入れたり、予約を入れることができるような代理店もあります。ただし、3が日はどこも休みで、価格情報ぐらいしかわからなかった。

c) 今回利用したのは、名古屋にあるOSUツアーズ(http://osu-jsc.co.jp)という旅行代理店。キャセイパシフィックの昼便で、一人往復40,000円と空港税(台湾は航空券を購入するときに一緒に空港税を払う仕組み)、それと緊急手配手数料2,100円でした。格安航空券なので、子どもも同額。航空券はたいてい、空港で受け取ることになります。

d) 日本と付き合いのある主な国は2週間くらいならビザがいらないケースがほとんど。思い立ったらすぐ行けるというわけです。

e) どこの空港のそばにも旅行者用の駐車場が営業している。名古屋空港のそばはどこも1日1000円。少し離れれば1日500円、1ヶ月いくら、というところもある。空港までは送迎してくれる。

f) 今回、これは失敗だった。台湾ではT/Cを交換できる銀行が極端に少なく苦労しました。むしろ、この国ではクレジットカードが役に立つことを知りました。なんといっても日本以上にコンピュータが巾をきかしている国ですもの。日本ではクレジットカードなんてガソリンとインターネットプロバイダーへの支払いにしか使ったこと無いのにね。

g) 空港に宿泊案内がある。逆に市内に入ってしまうとこの国は旅行案内所があまり無い。温泉街にも宿泊案内所も観光案内所も無かった。

h) 台湾の公衆電話はコインを入れ、相手が出たら#または[通話]ボタンを押す。最近はカード式電話が増え、テレホンカードや相手の電話番号を記憶できるICカードなどがコンビニで買えます。日本への電話は002-81-(市外局番、0はいらない)で通じる。

i) 1元(ユエン。ニュー台湾ドルともいう)が3.55円でした。

j) 台湾では、大人と子どもの区別を身長で決める。バスでも動物園でもチケット売り場には100センチ、120センチなどの線が引いてあって、それを見てはい、あなたは大人、あなたは子どもと決めていく。我が家の子ども達は小柄なのでだいぶ得しました。

k) 台湾では一部屋いくら、という宿泊費の決め方をしているので大勢で旅したほうが得。シングルとツインでは部屋やベッドの大きさが違うが、価格はほとんど変わらない。もちろん、シングルに4人で泊まっても、ツインに1人で泊まっても宿泊費は一部屋いくらと計算される。

l) 今回は台北周辺だけでしたが、地方に行くともっと安く泊まれるそうです。

m) 料理名は材料・下拵え・料理法の羅列で出来ているものが多いそうです。それでも漢堡=ハンバーガーなんてわからないですよね。

n)  海外から日本に電子メールを送ったり、ホームページに繋ぐには4つくらい方法があるが、ローミングサービスが一番安い。ただし、ニフティ-など大手プロバイダーに契約している必要がある。その地域のプロバイダーを探し、繋ぐだけ。「ダイアルアップネットワーク」で当該ダイアルアップ名のプロパティーを開き、現地電話番号を入力し、「国番号と市外局番を使う」のチェックをはずすとつながるようになる。ホテルの部屋からかける場合は電話番号の前に「0,」をつける。難しくなかったです。


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旅日記パート1 1998年 タイランド編   
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