醤油について
醤油の原料を知っていますか?丸大豆、小麦、塩。この三つから醤油はできています。ではどんな風にすれば、この三つの原料からあのおいしい醤油ができるのでしょう。簡単に書いてみます。
- 大豆を柔らかく煮る(蒸す)。
- 小麦を丸ごと妙める。
- 大豆、小麦を交ぜ、種こうじを付ける。
- 3〜4日でこうじが全体に繁殖する。
5、でき上がったこうじを塩水に入れる。=(もろみ)
6、もろみは二夏以上、たるで寝かす。
7、寝かせたもろみを絞る。
8、絞った液(生醤油)に火入れ (殺菌)する。
こうしてたっぷり時間をかける昔ながらの方法で作った醤油は、大豆の蛋白質が分解してできる20種ものアミノ酸の旨味、大豆の脂肪分が分解してできるアルコール分などの風味もよく、とてもおいしいのです。しかし、現在流通する大部分の醤油は、原料、製造法など、昔とはずい分違います。
☆現在の醤油作り
現在、大きなメーカーで作られている製造方式は三つあります。本醸造方式、新式醸造方式、アミノ酸混合方式です。
本醸造方式
これは基本的には上記の製造過程と同じですが、大手メーカーのものは、原料の大豆は外国産の脱脂加工大豆(大豆油を取った残りカス)、外国産小麦が使われるのが一般的です。脱脂加工大豆を使うのは、安いこと、歩留まりがよいこと、早く醤油になる(一夏でできる)ことが理由です。ところが早くできるのは良いのですが、そのままでは旨みも風味も足りないので、化学調味料(「アミノ酸等」と表示される)、醸造アルコール、合成甘味料がそれを補うために添加されます。さらに、防腐剤、おり下げ剤(圧縮する時、おりを下げる薬剤)、ろ過剤なども使われます(外国産大豆、小麦はポストハーベストの危険あり)。
新式醸造方式
大豆(脱脂加工がほとんど)を塩酸などの強酸液に入れ、急速にタンパク質を分解、苛性ソーダ(ソーダ灰)で塩酸を中和させ、アミノ酸液を作り、こうじを加え、短時間で熟成させます。当然、化学調味料、人工甘味料、防腐剤、着色料を加え、味や体裁を整えています。主に、業務用に使われる醤油です。ホカ弁などに入っているおさかなの容器の醤油はまずこれです。
アミノ酸混合方式
がまだこうじを使っているのに対し、100%化学合成で作られる方法です。大豆や小麦グルテンを強酸液に入れ、タンパク質を分解しアミノ酸を作り、苛性ソーダで中和してできたアミノ酸液に味付け、着色、防腐剤を入れて作る(これが醤油か!。やはり業務用、加工用原料となります。
本物の醤油は、天然のアミノ酸たっぷり。味にのびがあって、少量使うだけでおいしく、だしもたくさん必要ありません。
| 製造者 | 原材料 | 製造工程 | 特徴 | |
| ポラン醤油 | 酢屋茂商店(立科町) | 国産大豆(秋田・岩手・長野産)、国産小麦(埼玉・栃木・長野県産)、天塩 |
大豆を洗浄して蒸す 小麦を炒って細砕 麹を打ち、もろ味を作り寝かす。火入れして製品に |
もろみ作りに麹と塩水の混合割合が独自で、うまみと栄養価がとても高い。
発酵熟成に1年以上かけています。 |
| 井上古式醤油(甘口) | 井上醤油店 (島根県仁多町) | 島根県産丸大豆 島根県産小麦(有機農法) 自然塩(天塩) |
地元農家の田の畦で、無農薬・無肥料で栽培した大豆を原材料として仕込み、二年間木桶で熟成させています。大豆の量を通常より二割多く使っているため、旨味たっぷりに仕上がっています。一般的には色鮮やかに仕上げるために珪藻土でろ過しますが、井上醤油では微量栄養素を残すためにろ過をしていません。 | 奥出雲仁多地方の古式醸造により2年間じっくりかけて熟成させました。原材料の大豆、小麦はこの地方の在来種を自家栽培しています(在来種は収量の少ないものが多いかわりにその土地に最もなじむため、生命力ある小麦ができます)。140年の蔵が醸すおいしい醤油です。 |
| 三年醸造純正醤油(辛口) | 丸中醤油(滋賀県愛知郡秦荘町東出229) | 水 大豆(有機農産物国産丸大豆) 小麦(有機農産物国産小麦) 塩(天然海水からとれた水) |
有機農産物の丸大豆を主原料に、鈴鹿山脈の伏流水を使って100年以上も経つ樽で3年間以上、じっくりと自然熟成させました。 | 国内産有機農産物丸大豆を使い、すごくきれいな鈴鹿山脈の伏流水を使って100年以上も経つ樽で3年間以上じっくりと自然熟成させた醤油です。 |
| たまり「つれそい」 | 南蔵商店(愛知県武豊町) | 国産大豆、自然塩 | 大豆を蒸して味噌ダマを作る。味噌ダマに麹菌をつけ4日かけ麹を作る。塩水を入れ、仕込み、2夏過ぎてから、杉樽の底からしたたるたまりを採取 | 三年もののすべて手作りの天然醸造本たまり。 国産大豆を100%使い、昔ながらの手法で仕込み、あしかけ3年じっくり熟成させ、桶の底から流れ落ちる少量しかできない、とても贅沢な“たまり”です。 |
| 生しぼり醤油 | ヤマキ醸造(埼玉県本庄市) | 山形県産有機無農薬丸大豆 埼玉産有機無農薬小麦 伊豆大島の自然海塩「海の精」
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仕込み水に水を使わず醤油で再氏込みする。 2〜3年寝かせ、熟成したものを加熱処理せずに製品に |
国内産最高級のとても贅沢な“生しぼり醤油”。淡い色、新鮮な香り、、コクのあるまろやかなうまみがあり、酵母や乳酸菌が生きている。有機栽培の丸大豆・小麦を使い、「海の精」と一緒に木ダルで2〜3年熟成させた天然醸造醤油の最高峰 |