100万円でできるエコハウス


暮らしをシンプルにエコロジカルにしていきたいと思ったとき、暮らしのスタイルの決定を自分たちの手に取り戻したい、という気持ちはきわめて健全で誇らしいものだと思います。畑を作って、果樹を植え、鶏や山羊を飼い、味噌を作り、チーズを作り、機を織り、草木で染め、器を焼き、髪を切り、病を薬草で治し、時を月や太陽の動きで知る。そしてその醍醐味の頂点は、家を自分で建てることかしら?熱帯雨林を切り開いて持ってきた合板や、ホルムアルデヒドや有機リン系農薬を使った壁紙、新建材、プリント合板、ビニールクロスにプラスチックの断熱材などを使わずに、住まなくなれば自然に朽ちて土になるような家。

   そんな家がほしいと思っていたら、自然食通信社から「100万円の家造り」と言う本が出るのだけど、そのモデルハウスを造ることになった。てくてくさん、そのモデルハウスを引きとらんか?という話が、持ち上がりました(^_^)v。100万円の家なんて、小屋だよなんて言わないで。2間3間(12畳)の仕事の中に家造りの基礎のすべてが濃縮されているそうです。そして、その100万円は純粋に材料費。だから200万あれば2倍、400万あれば4倍の家が建つという単純な計算。すべて国産材を使い、素人が手作りできる家だとのこと。まずは話の真相を確かめに、行って来ました。千葉県大多喜町の作業現場。

 飯田から東京まで4時間、そこからさらに3時間という時間をかけて、ついたのが外房の海も近い田舎町。今回の本の著者であり、そこの農場の主である小笠原さんに、自然食通信社の横山編集長ほか8人ほどが出迎えてくれました。小笠原さんは、鶏舎も含め、かれこれ27棟もの家を建てたとか。それも一度も建築のプロのもとでの修行はしていない、いわば素人あがり。プロにはできなくても素人だからできることがあるんだ。こんどできる本は素人が作る素人のための本格的な家造りの本なんだ、と言っておられました。

   

さっそく梁をひとつ刻んでみることにしました。墨を付け、鋸を当ててのみを打つ。間違えて変なとこ穴開けてしまう。小笠原さん、アドバイスはしても一切手を出さないそうだ。その場で刻んでいるのは、おしなべて素人衆。なかにははじめてのみ持った人もオイオイ。「自分でやらなきゃ覚えないよ」と小笠原さんは言っていたけど、本を出版するのにキャッチフレーズである”素人が自分で建てられる”というのが本当か確認しているのが真相のようだ。いちおう証拠にと、刻んだところにサインをして、そそくさと逃げ帰る。あとで電話で聞いたら、仮の組み上げは若干あわないところもあったけど、まっすぐ立ったそうだ。めでたしめでたし。

 さて、この後ですが最初は基礎作りです。穴掘って砂利入れてコンクリ打って基礎を打つ。こう書くと簡単そうだけど、実は大変。だって車があがんない土地なんだモン。それでまず道を作ることから始めることになりました。おっと大丈夫かしら?基礎ができたら棟上げ。刻みは小笠原さんのところでできあがってくるので、組み始めれば、何もトラブル無ければ2日くらいで建てあげれそうです。そのあとは屋根工事と床工事。ここまでくれば、後は焦ることはありません。ゆっくりと壁を作って建具を作り、内装をする。のんびりやればいいんです。と、思ったら自然食通信社の担当山木さん、校了が6月はじめですから5月半ばまでに完成させてくださ〜い。そりゃ無いよ(T_T)  お店やってる暇が無いじゃない。

           家作りのその後