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使い捨てナプキンの問題点
環境への影響
現在の女性は、月経用品のみならず、乳児期の紙おむつにはじまり、トレーニングパンツ、おりものシーツ、尿漏れパッド、大人用おむつと、人生のほとんどの時期を化学製品でできた製品を自分の肌にじかにあてていることになります。
そのことを考えれば衛生用品の問題点にもっと関心を持ってもいいのではないでしょうか?
また、現在国内で年間80億枚を越える使い捨てナプキンが生産されゴミとして処理されています。
紙おむつなどを含めればもっとたくさんになるでしょう。
生産・流通・廃棄の各過程でさまざまな環境問題を引きおこしていると予想されます。
月経用品は原料の多くを木材パルプが占めているため、生産段階では森林破壊や資源の大量消費の問題があります。
ナプキンや紙おむつなどの衛生用品に使われる木材パルプは主に北米やスカンジナビア半島で伐採された針葉樹林だそうです。
日本が輸入する木材パルプは、米国についで2位で、紙の生産は世界の1割を占めることから考えても、森林資源の大量消費には無関係ではいられません。
また、アラスカやカナダでは、大手紙パルプ企業の管理の下、森林の育成に大量の農薬や成長剤が使われ、野生生物が絶滅の危機に直面している話もあるそうです。
国内で消費される木材パルプの8割を輸入に頼っていながら、企業や消費者、流通もその現状に疎いのが一番の問題かもしれません。
国内に目を向ければ、森林パルプを漂白する時に発生するダイオキシンの問題が考えられます。
紙や生地の漂白に使われる塩素は有機物とくっついてダイオキシンを発生させます。
漂白された木材パルプで作られた使いすてナプキンやタンポンに残留するダイオキシンが問題となって、最近では、脱脂綿やガーゼだけでなく月経用品も塩素漂白から酸素漂白に変わりつつあるようです。
また、酸素漂白についても未解明な部分があり、安全性が完全に確立されたわけではないとの理由で無漂白の製品も登場しています。
廃棄段階の環境問題としては、使い捨てナプキンのゴミ処理という問題があります。
使い捨てナプキンは木材パルプだけでなく、防水シートや吸収体に様々な化学合成物質が含まれています。
ほとんどの自治体では衛生上の観点から、使い捨てナプキンは焼却処分としています。
その後、焼却灰は埋め立て処分されますが、他のプラスティック製品と同様、生成分解することなく何十年も土に還ることがありません。
埋め立て処分地不足の問題も含め、考えていかなければいけない問題だと思います。
からだへの影響
使い捨てナプキンの人体への影響については、消費者である女性たちの関心はあまり高いとはいえません。
ナプキンの成分表示も商品には表面素材しか明記していません。
ナプキン内部の素材については、企業秘密として明かされていないものもありますが、主に吸収層には吸収体ポリアクリル酸ナトリウムが主に使われています。
他にはホットメルト粘着材や接着剤などの化学物質が使用されております。
また「フェミニーナ軟膏」の小林製薬のアンケートでは、局部トラブルを感じている人は約66%(3人にふたり)で、トラブルの内容としては「かゆみ」が45%ともっとも高くなっているとの事です。
原因としては、蒸れによるかぶれや、雑菌の繁殖などがあげられます。
使い捨てナプキンという化学物質でできた月経用品が登場して40年。
まだまだ経皮毒などの影響がまったく無いといいきるのは早いのかもしれません。
なお、2006年10月23日には韓国「イェミイン」社の使い捨てナプキンから発がん性のホルムアルデヒドが検出されたと報道されました。
タンポンについては、トキシックショック症候群という疾病での死亡例もあり、まだまだ月経用品の安全性は確立されたとはいえません。
海外から始まって、今は日本でも無漂白タンポンや、焼却処分しても無害な使い捨てナプキン、そして布製ナプキンが普及しはじめています。
参考:川原のりこさんの卒業論文「月経用ナプキンが女性の意識と身体に与える影響と、今後の布ナプキンの普及可能性について」(2002年)
生理用品と女性の健康
http://www.kcn.ne.jp/~gauss/b/tampon.html
タンポンの基礎知識とQ&A
http://www.jhpia.or.jp/tampon/index.html
小林製薬フェミニーナホームページ
http://www.feminina.jp/index.html
