
食べ物でからだを整えたい、未病を防ぎたい、
病気を治したいときその基本になる考え方に「マクロビオティック=正食」があります。
提唱者・桜沢如一氏は、農薬、添加物等の公害を早くから指摘し、
自然食の開発や普及に力を注ぎ、その理念は全世界に普及されています。
欧米では「マクロビオティック」、日本では「正食」と呼ばれています。
自然の法則を生活化したものを正食または食養といいます。 またこの考え、生活法は欧米でも盛んで、英語ではマクロビオティックといいます。 ここでは自然の法則が私たちの体にまた食べ物にどういうふうに現れているのかみてみましょう。 りんごが日光を浴びて熟すときには色が緑→黄→赤と変わってきます。 これを正食では陽性化といいます。そのように色や味などを目安として陰陽を見分けることができます。 たとえば体を冷やしたりゆるめたりする代表的なナス・トマトなどは陰性▽の野菜です。 「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざは寒くなる季節に体を陰性化し冷やすナスを食べると流産しやすいという昔の人たちの経験から来たことわざです。そんな陰性の強いナス化の植物でも火や塩などを使って温めたり締めたりして陽性化して食べると、ずっと体を冷やす心配なく食べることができます。
一物全体食というのは、頭の先からしっぽまで、根っこや皮から葉っぱまで、食物の全体を食べるのがよろしいという理論です。 玄米は種ですからまけば芽を出し花を咲かせまた種を作る生命力のある食べ物です。 それに玄米は体に必要な栄養素をすべて含んだ完全食です。 また、体にたまった毒素を体の外に出してくれる働きもあるといいます。
歯の形からして主食(精白しない穀物)2/3、副食(野菜・海草)1/3が望ましいバランスです。たとえば、
といったメニューが正食の基本メニューです。 一番大事なのは食べ方。 玄米はよく噛むと、本来の味がよくわかるようになる、大食しない、消化吸収がよい、甘いものが欲しくなくなる、のどが渇かない、太っている人はやせる、やせている人は太る、頭がすっきりする、それより何よりとにかくよく噛むと玄米はおいしいのです。
玄米正食の基本食を数日続けると石糞といって石のような固い便がでます。 これは体の中を掃除している証拠ですから安心してください。続いて粘液便、これを宿便といいます。 宿便と同時に眠かったり眠れなかったり、頭がボーとしたり、体がだるかったり昔かかった病気のぶり返しがあったり、いろいろな反応が出ることがあります。それも宿便ができるころには終わります。 食便がでると、玄米正食の効果ははっきりしてきます。 |
料理という字はコトワリ(理)をハカル(料)と書きます。コトワリ(理)とは、料理を作るときに陰▽陽△のバランスを見極めながらその人にあった食べ物を作り上げることです。 時間をかけて愛情をかけて料理してください。時間の積み重ねが一生、すなわち命です。
伝統的知恵というのは料理法の中にも生かされています。 砂糖を使わずに甘みを出す方法として油でいためて水割り醤油を味をみながら加えていき、野菜の甘みをじっくりと引き出し、味を調える方法。 重ね煮といって、煮物を作るときに上に伸びる陰性▽の野菜を下に、地中深く伸びていく陽性△な野菜を上にして、鍋の中の陰陽を調和させてうまみを引き出す方法などがあります。
正食の考えは、時に現代栄養学の価値観とぶつかることもあります。 正食は昔から伝えられてきた伝統的な知恵を集め体系化したものですので安心してまかせてください。 信頼することによって、吸収も早くなります。 歴史が浅く常に変わっている現代栄養学よりずっと長い歴史があります。 体は正直なもので、毒を食べていると思えば毒でなくとも本当の毒になったりもします。 感謝の心をもって食べれば食べ物のありがたさがわかり、栄養も最大限にとりいれられるのです。 |
動物は本能により病気を治します。 その病気治癒の方法を人間に当てはめ、より発展させたのが自然療法です。 例えば犬やネコだと、具合が悪いときには草を食べたり断食したり、体に土をすりつけたりします。 私たちの体では正しい食べ物を食べたり断食したり、毒素を吸い出す芋パスタをしたり、痛みを消すしょうがシップをしたり、梅醤番茶、ごま塩を摂ったりします。 昔ながらの民間療法ですが、現代医学が解決できなかった便秘・冷え症・アレルギー・慢性病・脳卒中・ガンまでたくさんの治癒例があるのです。
●しょうがシップ(痛み止め・ただし傷、やけどには不可) 用意するもの しょうが(水1リットルに対し100g)なべ、バスタオル、おろしがね、布袋★作り方 ?ひねしょうがをよく洗い、全部をすりおろす。?鍋にお湯を沸騰させ、火を止める。?しょうがを布袋にいれて85℃くらいになったお湯の中にしぼりだす。?湯にうすく色がつき、いい香りがしてきたできあがり。 ★使い方 ?バスタオルを横に細く折り、その両端を持って、しょうが湯に浸す。?汁がたれないくらいに軽くしぼる。?患部にバスタオルを二枚当て、その上からしょうが湯を浸したバスタオルを当てる。保温のためにさらに毛布などをかける。?冷えてきたら肌にじかに熱いバスタオルを乗せる。たいがいの人は一回で幹部が赤くなり痛みやコリが消える。取れない人はもう一回。是非活用してみてください。 ●芋パスタ(毒の吸出し) 里芋の皮をむき、すりおろして約1割のしょうがオロシを混ぜます。(やけどの時はしょうがを混ぜない)同量の小麦粉をつなぎに混ぜ、和紙の上で1〜1.5?の厚さに伸ばし、しょうがシップのあとに直接貼り付ける。動かないように包帯などで固定、4時間ほどそのままに。かぶれやすい人はごま油を患部に塗っておきその上に芋パスタを貼る。病気の種類によっては黒・茶色の毒素が肌の表面に浮き出してくることもある。 ●梅醤番茶心臓病、胃腸病、肝臓障害、血の道、冷え症等に特効あり。 ★作り方梅干(中一個)を湯飲みに入れ、よく練り、醤油小さじ一杯を加えさらによく練り、しょうがのオロシ汁2滴を加えその上に煎じた熱い番茶を注いで飲みます。梅干は有機栽培で自然塩を使った本物を、しょうがは有機栽培のものを、醤油も天然醸造のものをお使いください。 ●ごま塩 虚弱、肥満対質、胃腸病、吐き気、出欠、各種の陰性病、腫れたり、むくんだり、はがれたりする病気に特効あり。 ★作り方洗い黒ごま8:自然塩2の割合(症例によって割合は異なる。陰性が強い人はごま7:塩3)自然塩を中火で嫌なにおいがなくなるまでよく炒る。次にすり鉢で小麦粉状になるまで力強くする(30〜50分、上から下に向かって)ごまを穴のないふたつきの小鍋で弱火で炒る。一回に炒る量は親指の半分。ふたをして3〜4秒待ってごまのはねる音を聞いてからパッパッっと中のごまをひっくり返すようにして5〜6回ゆすり、蒸し煮をするように炒る。(焦げないように注意)すった塩の中に炒ったごまを炒れ、今度は力を入れずすりこ木の重さだけでする。すり方は下から上に向かい、ごまをつぶしすぎないよう、ごまの油で包み込むような感じにする。上手にできたごま塩はさらりとしている。保存はびんで約2〜3ヶ月 その他、のどに痛みに大根ハチミツ、婦人病に大根干葉、血行不良に卵油などの自然療法があります。 |
私たちは環境を食べています。そこには空気、水、食べ物だけでなく本を読んだり人に接したり仕事をしたり遊んだり、喜んだり、悲しんだり、いろいろな物事があります。それらを大きく捉え私たちの栄養としてすべてをありがたくいただきたいものです。最近では水、空気、海、土などがかつてないほど汚染されています。これらも私たちの栄養素、合成洗剤・農薬・ダイオキシン・フロンガス・窒素酸化物・放射能・環境ホルモン・遺伝子組み替え食品などを拒否し減らしていかなければ最終的にはこれらが私たちの健康までも脅かすようになってしまいます。自分が食べるものの安全性だけでなく、食べ物から環境へ視野を広げていく事も大事です。 |